@article{oai:glim-re.repo.nii.ac.jp:00004815, author = {中山, 慎太郎 and Nakayama, Shintaro}, issue = {18}, journal = {人文}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 詩のあり方を根本から問い直したステファヌ・マラルメは第二次世界大戦後のフランス詩に多 大な影響を与えた詩人である。しかしながら、その影響力の大きさにもかかわらず、正面切って マラルメを論じたボヌフォワの場合を例外として、これまで現代詩人がどのようにマラルメ詩学 を受容したのかは必ずしも明らかにされてきたわけではない。本稿では、フランス現代詩を代表 する詩人のひとりであるジャック・デュパンの初期詩集『よじ登る』(1963、1971)を分析対象 とし、マラルメ的イマージュの採用と「変質」、詩的言語の「虚構性」の問題に注目しながら、 デュパンが「マラルメ詩学」との対話を通して、どのように己の詩学を構築していったのかを明 らかにする。詩の言葉を「虚構」とするマラルメ詩学がデュパンの詩学のなかに息づいている一 方、デュパンにおいてその「虚構性」が超越的な「純粋観念」ではなく、詩の言葉によってのみ 明らかにされうる未知なる現実の豊かさを表現することに向けられていることが明らかになるだ ろう。}, pages = {81--100}, title = {フランス現代詩とマラルメ : マラルメ詩学を「変質」させるジャック・デュパン}, year = {2020}, yomi = {ナカヤマ, シンタロウ} }