@article{oai:glim-re.repo.nii.ac.jp:00004811, author = {田中, 俊 and Tanaka, Shun}, issue = {18}, journal = {人文}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 本稿の目的は、フッサール現象学における空想理論を、潜在性から受動性への変遷との連関か ら考察することである。『イデーンⅠ』において潜在性は多様な意味で登場する。ここで重要な のが注意における潜在性であり、それによって自我対向に先立つ次元が記述される。この潜在性 が後期の『受動的綜合の分析』においては受動性と呼ばれるものとの共通性を持つと考えられる。 他方で潜在性の議論は、伝統的に空想論と結びついており、こうした状況はフッサールの空想理 論、即ち、中立性変様の議論でも同様である。そのため、中立的な潜在性を中立的な受動性とし て考察することが可能になるだろう。そして受動的な中立性の具体例としての「思いつき」を挙 げつつ、静態的現象学における中立的な潜在性と発生的現象学における潜在性受動性との対応関 係を具体的に素描する。以上の考察を通して、フッサールにおける空想理論の全貌を明らかにす るための道を開く。}, pages = {7--18}, title = {フッサールにおける中立的潜在性から中立的受動性への変遷について}, year = {2020}, yomi = {タナカ, シユン} }