@article{oai:glim-re.repo.nii.ac.jp:00003513, author = {眞嶋, 史叙 and Majima, Shinobu}, issue = {18}, journal = {東洋文化研究, Journal of Asian cultures}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 本稿は,第二次世界大戦中にシンガポールに派遣された東京商科大学東亜経済研究所所員を中心とする南方軍政総監部・馬来軍政監部調査部のメンバーらが,いかにしてシンガポール経済を動かすようになっていったかを描写したものである。調査部員らの多くは,実際の戦闘に徴用されることを避け,自らの興味関心に基づいて研究を続けることを希望した普通の学者であり,専門分野ではゆるぎない業績をもつ研究者であった。戦前から戦中にかけて,どの参戦国の政府や学術機関においても統計的データの収集とその分析の方法は近代的に標準化されつつあった。シンガポールにおける日本の軍政においても,経済状況を正しく計測する重要性が認識され,すでに統制を取ることの難しくなっていた経済を安定化させるために調査部が活用されることとなった。時間的制約と戦況悪化の中で,調査部員らは戦時経済のありのままの姿を調査し,報告書をたくさん執筆した。占領下のシンガポールで執筆されたこれらの報告書は,当時の状況を知るための歴史的証拠として有意義であるばかりならず,軍部の要請と地元住民への同情心の間で引き裂かれた調査部員らの板挟みの心境を映し出したものとして両義的に意義深い史料となっている。}, pages = {15--66}, title = {The Japanese Military Administration Department of Research Reports on Singapore's Wartime Economy}, year = {2016}, yomi = {マジマ, シノブ} }