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  1. 学習院大学
  2. 学位論文
  3. 博士(フランス文学)
  4. 2024年度

ロラン・バルトの「道半ば」の詩学 : 生と死、批評と小説の漂流

http://hdl.handle.net/10959/0002003260
http://hdl.handle.net/10959/0002003260
12ef334e-e855-48dd-9233-c4a5a27e4979
名前 / ファイル ライセンス アクション
abstract_K338.pdf abstract_K338.pdf (485.0 KB)
ref_abstract_K338.pdf ref_abstract_K338.pdf (390.4 KB)
Item type 学位論文 / Thesis or Dissertation(1)
公開日 2025-08-29
タイトル
タイトル ロラン・バルトの「道半ば」の詩学 : 生と死、批評と小説の漂流
言語 ja
タイトル
タイトル ロラン バルト ノ ミチナカバ ノ シガク セイ ト シ ヒヒョウ ト ショウセツ ノ ヒョウリュウ
言語 ja-Kana
言語
言語 jpn
資源タイプ
資源タイプ識別子 http://purl.org/coar/resource_type/c_db06
資源タイプ doctoral thesis
アクセス権
アクセス権 open access
アクセス権URI http://purl.org/coar/access_right/c_abf2
著者 石井, 咲

× 石井, 咲

ja 石井, 咲

ja-Kana イシイ, サキ

en Ishii, Saki

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抄録
内容記述タイプ Abstract
内容記述 本研究は、ロラン・バルト(Roland Barthes, 1915–1980)の1960年代後半から1980年までのテクストを通じて、彼が批評から小説へと移行するなかで書く行為にたいする思考がどのように変遷したのかを、「生のエクリチュールとエクリチュールとしての生の二重の問題(la double question de l’écriture de vie et de la vie comme écriture)」を中心に再検討し、その詩学を明確化することを主眼としたものである。
バルトはその執筆活動の初期は文学や演劇、あるいは社会現象などを対象に批評テクストを多く書いたが、晩年になると小説の執筆を志したことでも知られている。そして、この移行の道半ばには「生の記述(biographie)」をめぐる考えがあるように思われる。これは1971年に執筆された『サド、フーリエ、ロヨラ』の「序文」に端を発する考えであり、そこにおいてバルトは〈biographème〉というコンセプトを導入する。バルトは他者の文章を読む時、その細部に共感したり、心を惹かれることがあり、そのテクストの著者の嗜好や趣味、あるいは語へのこだわりに共鳴するこの経験を〈テクストの快楽〉と呼んだ。そして、バルトはこの快楽を喚起する要素を〈生の記述素〉(biographème)と名付けた。バルトは読み手としてテクストから〈生の記述素〉を享受し、そしてその快楽に基づいて、書き手としてもテクストを生産した作家である。いわばバルトは、読む行為と書く行為の2つのパースペクティヴから執筆活動に取り組んだのであり、この交差点に〈生の記述素〉が存在するのである。
本研究は、バルトのエクリチュールの変遷に関する先行研究を踏まえつつ、この作家の批評テクストと晩年の小説のエクリチュールを分かつものを明確化するために、バルトの仕事を便宜上3つの段階に分けて論じた。
第1段階は1960年代後半に焦点を当て、バルトが構築した書くための理論と、そこから生まれた〈生の記述〉および〈生の記述素〉のコンセプトの発展を整理した。分析の補助には同時代の思想家であるミシェル・フーコーや言語学者のエミール・バンヴェニストの中動態の議論を援用し、バルトのエクリチュール概念の特異性を明確化した。
第2段階は、1970年代前半から半ばにかけてであり、バルトのロマネスクの実践が見られる時期を設定した。この時期のテクストには、虚構的な枠組みや、人称代名詞の特異な使用法が見られる。これを〈生の記述素〉との関連において検討し、批評テクストが小説的なテクスト、つまりロマネスクへ移行するその過程を分析した。これにあたって、本研究では近年のバルト研究の傾向に沿って、高等研究実習院でのセミナー記録を補助資料として使用した。
第3段階では、1977年から彼の没年である1980年までの小説という形式に傾倒する時期に着目し、彼がいかにして小説執筆を決意し、実際に構想したのかを、〈死〉および〈喪〉の概念に光を当てて検討した。この年はバルトが小説を執筆すると公言した点において重要なだけでなく、最愛の母の死もまた訪れた年であり、これが彼のエクリチュールに大きな変革をもたらしたからである。プルーストさながら、喪を契機に〈批評の方〉から〈小説の方〉へと向かうバルトの軌跡を、複数のテクストおよび講義録をもとにして追った。その上で、本研究はダンテ・アリギエーリがバルトに及ぼした影響もまた考慮に入れた。それは、バルトは小説の構想段階においてこのイタリアの詩人から「創造にまつわる衝撃」受けたと覚書に残しているからである。プルーストとバルトの比較研究はこれまで多く存在するにもかかわらず、バルトの研究史において、このイタリアの詩人の存在は軽視されるきらいにあり、バルトが受けた「衝撃」が彼のエクリチュールにいかなる変革をもたらしたのか、いまだ明らかにされていないのも事実である。本研究はこの空白地帯を埋めるものであり、ダンテの影響を通じてバルトの晩年の言説を再検討することで、彼の生と死の、批評と小説の「道半ば(nel mezzo)」の詩学に新たな解釈を提示することにつながった。
フォーマット
内容記述タイプ Other
内容記述 application/pdf
出版タイプ
出版タイプ VoR
出版タイプResource http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85
学位名
言語 ja
学位名 博士(フランス文学)
学位名
言語 en
学位名 Doctor of Philosophy in French Language and Literature
item_10006_degree_grantor_42
学位授与機関識別子Scheme kakenhi
学位授与機関識別子 32606
言語 ja
学位授与機関名 学習院大学
item_10006_degree_grantor_49
学位授与機関識別子Scheme kakenhi
学位授与機関識別子 32606
言語 en
学位授与機関名 Gakushuin University
学位授与年月日
学位授与年月日 2025-03-31
dissertation_number
学位授与番号 32606甲第338号
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Ver.1 2025-08-29 09:41:00.764372
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