ログイン
言語:

WEKO3

  • トップ
  • ランキング
To
lat lon distance
To

Field does not validate



インデックスリンク

インデックスツリー

メールアドレスを入力してください。

WEKO

One fine body…

WEKO

One fine body…

アイテム

  1. 学習院大学
  2. 学位論文
  3. 博士(表象文化学)
  4. 2024年度

ポール・クローデル研究 : リズム演劇構想の成立と展開

http://hdl.handle.net/10959/0002003002
http://hdl.handle.net/10959/0002003002
6b70acff-f830-47a6-9601-b2b85e2e6a28
名前 / ファイル ライセンス アクション
thesis_K333.pdf thesis_K333.pdf (3.9 MB)
abstract_K333.pdf abstract_K333.pdf (267.7 KB)
ref_abstract_K333.pdf ref_abstract_K333.pdf (517.5 KB)
Item type 学位論文 / Thesis or Dissertation(1)
公開日 2024-12-04
タイトル
タイトル ポール・クローデル研究 : リズム演劇構想の成立と展開
言語 ja
タイトル
タイトル ポール クローデル ケンキュウ リズム エンゲキ コウソウ ノ セイリツ ト テンカイ
言語 ja-Kana
言語
言語 jpn
資源タイプ
資源タイプ識別子 http://purl.org/coar/resource_type/c_db06
資源タイプ doctoral thesis
アクセス権
アクセス権 open access
アクセス権URI http://purl.org/coar/access_right/c_abf2
著者 岡村, 正太郎

× 岡村, 正太郎

ja 岡村, 正太郎

ja-Kana オカムラ, ショウタロウ

en Okamura, Shotaro

Search repository
抄録
内容記述タイプ Abstract
内容記述 本博士論文は、フランスの劇作家、詩人、外交官のポール・クローデルが企図した自らの演劇の上演構想を―そこから《リズム》という概念を抽出することで―「《リズム》演劇構想」と定義することで、新たなクローデル演劇の相貌を提示する。
《リズム》演劇構想を明らかにするについて、①その背景となる思想の形成期(1900年代)、②構想の成立期(1910年代~1920年代)、③実践的展開期(1940年代~1950年代)という3つの時代区分にわけ、それぞれを各章に対応させる。
リズムとは、語源であるラテン語のrhythmus、ギリシャ語のῥυθμόςにまで遡れば、規則正しい拍動といった意味のほかに、事物を形づくるという意味があることをエミール・バンヴェニストは指摘している。リズムは世界万物の形式を司っていると考えることができるのである。本論は、クローデルがリズムをこの本来的な意味で捉えていたと考える。それというのも第1章で確認する『詩法』(1905年)における、世界に遍在する神の被造物であるところの万物の存在の有り様と、その認識のプロセスである「共同出生」の概念、そして第2章でとりあげる「フランス語詩に関する省察と提題」(1925年)における、朗誦される詩の理論において、この形づくるという意味での《リズム》性が織り込まれていると思われるのである。
第1章は、《リズム》演劇の思想的根本をなす、1900年代に形成された「共同出生」概念について検証する。まず第0節において、クローデルの詩学が《呼吸》に基づいていることを確認したうえで、第1節と第2節において『詩法』を中心にとりあげる。世界の万物は、それぞれ個別に存在することはありえず、相互補完的に移動運動を続けている。この時間のなかで持続する万物は、一瞬ごとに誕生を繰り返しており、そのたびに変成している。我々は、この誕生を繰り返しながら持続運動をしている万物を認識するとき、同時に万物の欠損を補っている。つまり世界万物の存在を認識によって補完している。これが「知る(connaître)」という言葉を「co(共に)-naître(生まれる)」に分解したクローデルの「共同出生」概念である。本論では、この万物の持続性と、その呼吸による心臓の鼓動との共鳴のプロセスに織り込まれた《リズム》性を明らかにする。第3節では、この「共同出生」概念における持続運動性とアンリ・ベルクソンの「純粋持続」を、ジャン・ヴァールが提示した「同時性」という言葉を間に挿入することで、その類似性を指摘する。
第2章は、1920年代における《リズム》演劇構想の成立過程を確認する。「フランス語詩に関する省察と提題」を中心にとりあげ、日本の伝統演劇(の打楽器を使った劇音楽と朗誦法)から受けた具体的な《リズム》表現の影響を明らかにする。1910年代に自身の戯曲が実際に上演されるようになると、クローデルは、呼吸によって直接的に看取した神の恩寵としての万物を、詩の朗誦の《リズム》によって、直接的に表現しようという考えをもつようになる。それはダリウス・ミヨーと対話しつつ、ギリシャ悲劇を翻訳するなかでより深まっていく。そんななか1921年に来日したクローデルは、日本の伝統演劇から、台詞の朗誦や打楽器音楽の《リズム》によって万物の超自然性を直接的に表現する方法を見出す。詩は朗誦によって、劇音楽は打楽器によって《リズム》化することで、それぞれは神の恩寵の直接的表現という同じ目的のもと、《身体性》を獲得する。
第3章は、1940年代から1950年代の《リズム》演劇構想の実践的展開を確認する。晩年期のジャン=ルイ・バローとの共同制作における「誕生状態の演劇」構想における、その《リズム》性を明らかにする。バローはクローデルの『詩法』をはじめとしたテクストから「知性に適った」という言葉に着目していた(第2節)。これはクローデルが腐心していた神の言わんとすることの直接的看取と表現に係る言葉であり、両者が同様の目的意識を持っていたことがわかる。さらに、子音によって詩の朗誦に《リズム》を持たせようとしたクローデルにとって、エティエンヌ・ドゥクルーによって緩急のある筋肉運動を基調とする《リズム》的身体を志向していたバローは、まさに盟友にふさわしかった(第3節)。
本論では、「共同出生」概念から日本の伝統演劇からの影響を経て「誕生状態の演劇」構想にいたるクローデルの演劇構想の聴覚的表現にかかわる部分に着目し、それをひと連なりの《リズム》演劇構想として定義することで、クローデルの新たな像―《リズム》による神の息吹の直接的看取と表現する劇作家像―を提示した。
フォーマット
内容記述タイプ Other
内容記述 application/pdf
出版タイプ
出版タイプ VoR
出版タイプResource http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85
学位名
言語 ja
学位名 博士(表象文化学)
学位名
言語 en
学位名 Doctor of Philosophy in Cultural Studies on Corporeal and Visual Representation
item_10006_degree_grantor_42
学位授与機関識別子Scheme kakenhi
学位授与機関識別子 32606
言語 ja
学位授与機関名 学習院大学
item_10006_degree_grantor_49
学位授与機関識別子Scheme kakenhi
学位授与機関識別子 32606
言語 en
学位授与機関名 Gakushuin University
学位授与年月日
学位授与年月日 2024-10-01
dissertation_number
学位授与番号 32606甲第333号
戻る
0
views
See details
Views

Versions

Ver.1 2024-12-04 05:57:01.277871
Show All versions

Share

Mendeley Twitter Facebook Print Addthis

Cite as

エクスポート

OAI-PMH
  • OAI-PMH JPCOAR 2.0
  • OAI-PMH JPCOAR 1.0
  • OAI-PMH DublinCore
  • OAI-PMH DDI
Other Formats
  • JSON
  • BIBTEX

Confirm


Powered by WEKO3


Powered by WEKO3