@article{oai:glim-re.repo.nii.ac.jp:02002841, author = {犬飼, 崇人 and Inukai, Takahito}, issue = {22}, journal = {人文, Jinbun}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 学校衛生をタイトルに掲げた研究は、いずれも概観にとどまっており、系統だった言説分析、具体的な制度や実践の検討を欠いている。そこで本稿では、フランスの第三共和政期における初等教育を中心として、公衆衛生史、教育史、福祉史の観点で学校衛生に関連する諸研究を整理し、学校衛生史研究が持つ可能性を展望する。公衆衛生史においては私的所有への介入が焦点とされて学校衛生が注目されてこなかった。このため、学校衛生をめぐる衛生当局の業務を分析することで、公衆衛生行政の役割について再評価が必要となる。その際、規律化や社会的統制の側面だけでなく、政府や専門家と社会との相互作用を注視すべきである。また、医療と教育が交差する学校衛生の分析には貧困との関連も考慮すべきである。フランスの場合、公的扶助と公衆衛生をコミューンが主に担っており、学校と子どもに対する医療的な関心が強かった。そのため、学校を教育機関としてだけではなく、福祉と医療サービスの提供拠点としても考える必要がある。, 研究動向}, pages = {129--144}, title = {学校衛生史研究の可能性 : フランス第三共和政期の初等教育を中心として}, year = {2024}, yomi = {イヌカイ, タカヒト} }